第1会場|STAGE B(4F)
13:00-13:45 45min
ビジネスシーンで活きる日本文化。〜日本からMATANAやLVMHを生み出すには〜

このセッションでは、日本の文化や伝統を現代のビジネスに活かす方法、そして世界で通用するブランドを日本から生み出すための視点を探ります。

世界で通用するブランドを日本から

和泉氏は、600年以上の歴史を持つ狂言の世界で初の女性狂言師として舞台に立ち、多ジャンル音楽とのコラボ、英語狂言の上演、現代的題材の新作狂言の制作など、伝統芸能の新たな可能性を切り拓いてきました。短時間でも楽しめる狂言の魅力を活かし、海外公演にも積極的に挑戦しています。

ミヤケ氏は、日本画の素材や伝統技法を用い、日本独自の美意識を現代アートへ昇華。京都芸術大学教授を経て、エルメスや資生堂との協業や国内外での展示を通じ、日本発の芸術を発信。

モデレーターを務める杉山氏は、ディオールでのPR経験を経て、現在は料理家・ライフスタイルプロデューサーとして活動。ハイブランドの現場を知る立場から、海外市場におけるブランド構築や発信の難しさと可能性を語ります。

日本の文化・歴史は唯一無二の武器

登壇者たちは共通して「日本の文化・歴史は唯一無二の武器」であると考えています。海外文化への憧れや刺激を受けることは大切ですが、世界で戦うためには自国の文化を深く理解し、それをアイデンティティとして発信することが必要です。歴史的背景や素材の特性、美意識など、日本ならではの価値を言語化し共有できることが、海外市場での信頼や共感につながります。

グローバル市場では、MATANA(米IT大手6社の総称)やLVMH(仏・世界最大級の高級ブランドグループ)のような存在感を放つ企業が国を代表するブランドとなっています。日本から同等のブランドを生み出すためには、日本発であることを強みにしつつ、世界の視点で通用するストーリーと価値設計が欠かせません。

本セッションでは、文化とビジネスを横断する具体的な事例や戦略、そして海外で挑戦を続けるための視点が語られます。日本文化を世界で輝かせたいと願うビジネスパーソンやクリエイターにとって、必聴の45分間です。

史上初女性狂言師 和泉 淳子

panelist:
和泉 淳子氏 (史上初女性狂言師)

史上初女性狂言師。和泉流宗家 筆頭控え家当主。
19世宗家の和泉元秀の長女。3歳で初舞台。平成元年、国立能楽堂において「史上初女性狂言師誕生記念公演」を行う。同年、文部大臣より感謝状授与。平成6年「釣狐」を披く。平成7年NHK「ほひるどき日本列島」レギュラーキャスター、TVCM「大同生命」、ラジオなどで活躍。

女性狂言師協会設立、代表に就任。平成27年大曲「花子」を披く。海外公演も14カ国30都市に及び、上海万博やミラノ万博で公演。伊勢神宮や全国の神社仏閣での奉納公演実施。長女長男も狂言師。能楽協会会員。高知県ゆすはら未来大使。東京大学非常勤講師。

美術家 /「大人の寺小屋 余白」主催主宰 ミヤケ マイ

panelist:
ミヤケ マイ氏 (美術家 /「大人の寺小屋 余白」主催主宰)

日本の文化、東洋哲学に基づいた物事の本質や表現の普遍性を問い続ける美術家。一貫したたおやかな作風でありながら、斬新かつ懐かしさを感じさせるタイムレスな作品は、様々なシンボルや物語が多重構造で鑑賞者との間に独特な空間を産み出す。媒体を問わない表現方法を用いて既存の狭苦しい区分を飛び越え、日本美術の文脈を独自の解釈と視点で、伝統と革新の間を天衣無縫に往還する。

ポーラ美術館、千葉市美術館、釜山市立美術館、大分県立美術館(OPAM)、水戸芸術館、2025年開催 Study : 大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ARTなどでの展示多数。銀座メゾンエルメス、SHISEIDO THE STORE、 (THISIS)NATURE(京都高島屋) など企業とのコラボレーションも多数行っている。武蔵野美術大学非常勤講師、「大人の寺小屋 余白」主催。

料理家 / ライフスタイルプロデューサー 杉山 絵美

moderator:
杉山 絵美氏 (料理家 / ライフスタイルプロデューサー)

慶應義塾大学卒業後、英国留学。フラワーデザインとクッキングを学ぶ。クイーン・エリザベス主催の晩餐会の装飾アシスタントなどを経験。
帰国後はディオールの広報。斬新なPR戦略が話題になり自身のストーリーがTVドラマになる。PRエージェンシーを設立しLVMHグループと契約。DIOR、FENDI、LOEWEなどラグジュアリーブランドをはじめ、ファッション、グルメ、旅、ライフスタイルのPRを手がける。

現在は料理家としてJR東日本のルミネや Oixisとのコラボなど食のプロデュースや食品ロス問題にも積極的に取り組む。著書に、『おうちで作るセレブご飯』(中央公論新社)、『杉山絵美の30分で毎日のごちそう』(宝島社)。両祖父が文化勲章受賞者である日本画家の杉山寧と建築家の谷口吉郎、伯父は建築家の谷口吉生、作家の三島由紀夫。